いまや日本国内でテレビでも紹介されるなど大人気のミールキットですが、海外でも利用されているのでしょうか?今回はミールキットの海外での市場規模がどうなっているのかご紹介していきます。
海外でももちろん人気になってるニャ〜。今回は海外に目を向けてみるニャ!
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ミールキットの発祥はどこ?
いまでは当たり前の存在となりつつあるミールキット。ミールキットは日本発祥ではないことをご存知ですか?ミールキットの発祥は、スウェーデンと言われています。
スウェーデンは女性の就業率が高い
2007年にスウェーデンにあるMiddagsfrid社が、忙しい主婦の時短アイテムとしてミールキットというサービスを導入しました。
ご存知の方も多いと思いますが、スウェーデンは1960年以降女性の社会進出が増え、世界的に見ても女性労働者の割合が多い国となっています。なんと女性の就業率は80%を超えているのです。
女性が男性と同じくらい社会で活躍できる国だからこそ、ミールキットの必要性を感じ、サービスとして展開できないか考えられてきたのではないでしょうか?
その後アメリカで人気に
スウェーデンで人気となったミールキットは、その後アメリカで2010年にゴブル社でサービスが開始されました。その後アメリカやヨーロッパの各企業がサービスに参入していき、ミールキットは2012年ごろから世界的に大ヒット商品となります。
アメリカのミールキットは2012年にサービスを開始した「ハローフレッシュ社」「ブルーエプロン社」という企業が業界を牽引していて、その市場規模もどんどん広がってきています。
アメリカでミールキットが人気となった背景
現在、世界でミールキットを多く利用しているのはアメリカです。アメリカでミールキットが人気となった理由を探ってみましょう。
ミレ二アル世代中心にヒット
アメリカでは子育て世代は共働き世帯が多く、この年代はミレ二アル世代(1981~1996年生まれ)と呼ばれています。ミレ二アルは英語で「千年紀の」という意味ですから、2000年代に成人・社会人となるこの世代がミレ二アル世代と呼ばれているわけです。
この世代は生まれたときからメディアが近くにあり、パソコンやスマホ、タブレットなどの操作も難なくこなしてしまう世代です。つまりインターネットが常に身近にあり、抵抗なく使える環境にあります。
ミレ二アル世代は、小さいときからインターネットに触れていることで、インターネットショッピングへの抵抗もありません。ミールキット自体はアメリカでも店頭で購入することもできるのですが、インターネットで購入すればスーパーへ足を運ぶ時間を節約することができるのです。
献立を考えなくていい、すぐに調理できる・・・といったメリットが、共働き世代のハートに刺さった形ですね。
実際にアメリカでは女性の社会進出が進み、1960年代に家事にあてる時間が一週間で32時間あったのが、2011年には18時間にまで減ったというデータもあります。
これだけ家事ができる時間が減ると、やはり時間の使い方を考えなければいけません。そこで「時短」が叶うミールキットが爆発的ヒットとなったわけです。
ECサイト経由の購入が多い
ECサイト(電子商取引サイト)は日本でも利用率が上がってきていますが、アメリカでの利用率もミレ二アル世代を中心に高くなっています。ちょっとした空き時間にスマホがあれば買い物ができてしまうので、買い物に行くよりECサイトを使ってショッピングをしたほうが効率的だと考える人が多いからでしょう。
ECサイト利用率は世界的に見てみると中国が多いのですが、アメリカも中国に次いで世界第2位の成長率となっていることが経産省が平成28年にまとめた調査で分かりました。
アメリカ人も健康志向に
アメリカの食生活というとカロリーが高そうなものばかりイメージしてしまいますね。ハンバーガー・ポテト・コーラなど、あまり積極的に野菜を摂らない印象を受ける方も多いのではないでしょうか?
しかし、それは一昔前まで。近年のアメリカは健康志向となっていて、ヘルシーな食事、野菜を多く使った食事が人気となりつつあります。食材の安全性にも気を配る人も増えていて、オーガニック食材を探し求め調理する人もいます。
自分で買い物に行って野菜やオーガニック食材など品質を見ながら買うのは手間がかかりますが、ミールキットならすぐに調理できる状態でこれらが届きますね。健康志向となりつつあるアメリカ人にもミールキットが人気になったのです。
世界的にも今後の成長が期待されている
ミールキットの世界市場規模 | 市場規模 |
2016年 | 4億ドル |
2018年 | 22億ドル以上 |
2020年 | 50億ドル(予想) |
2016年に行われた調査によると、ミールキットの世界での市場規模は4億ドルだったということです。これが2018年になると22億ドル以上となり、たった2年間で5倍以上成長していることが分かります。
また、金融会社ゴールドマンサックス社の今後の見通しによると、2020年までに50億ドルまでその規模が拡大するのではないかと言われていて、その市場規模は拡大する一方です。
日本の市場規模も拡大中!
国内で人気のミールキットですが、発祥は日本ではなくスウェーデンで、そこからアメリカへわたりミレ二アル世代が飛びついて人気に火が付いたということが分かりましたね。世界での市場規模も拡大しています。
日本でも女性の社会進出はこれからも増えると考えられますし、高齢化社会となり健康志向・ヘルシー志向の人も増えてきました。忙しい主婦だけでなく、調理することが難しいシニア層のシェアも、今後増えていくのではないでしょうか?
シニア世代向けの商品は現時点であまり数はありませんが、これからシニア向け商品の開発も積極的に行われていくのではないかと予想されます。
ますます便利になるミールキットから今後も目が離せませんね。
【参考URL】
http://www.ryutsu-shisatsu.com/article/15957236.html
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK01008_R00C14A5000000
https://setsuyaku-monogatari.net/living/meelkit-shijyokibo
https://www.oisix.com/shop.g6–column–column34__html.htm
https://mamakoko-osaka.com/mamanare/food-delivery-report/meal-kit-scale